スー、――進むか留まるか――選択肢は一つしかないの――このごろ意見が食い違ってばかり、これがきっと最後になります。
わたしがひとりぼっちになるから置いておけないなんて心配はしなくていいから。心に描いて愛していたものを捨て去ることなんかよくあるし――ときにはお墓に、ときには死よりもずっと悲惨な忘却に――そんなふうに心から血を流してばかりいるから、血が出ても気にならないし、それ以前の痛みにまた一つ痛みをつけ加えて、一日の終わりに口にするだけ――泡がはじけた!って。
子どもでしかなかったころにこんな事態が起こったとしたらひどく悲しいだろうし、家族のそばでよちよち歩きしていたころならきっと泣いていたに違いないし、棺桶に収まったとしても、目は乾き、心は干涸らびた燃えかすになり、燃え尽きた方がましなくらいだと思う。
スー、――わたしはこれまで生きてきました。
永遠に変わらない天国の象徴をかつて夢見たことがあります。たとえそれを奪われても、わたしは一人で留まるつもりだし、あの最期の日が訪れても、あなたを愛するイエス・キリストも、わたしのことは知らないと言うでしょう――我が子を見捨てたりしないような、もっと暗い精霊がいるんです。
わたしに分け与えてくれた人などほとんどいません。わたしの方から愛しても、その心酔のあまりに、みんなわたしからは距離を置くから――わたしは終わったことをつぶやくだけ。波は広大な青のなかに溶け、今日、人が沈んだことを、わたし以外は誰も知らない。二人でこれまで楽しく歩いて来たけれど――多分これがわたしたちの分岐点――歌いながら通り過ぎなさいスー、遠くの丘までわたしは歩き続けるから。
春のあいだは鳥がいて
わたしのために歌い――
春に呼ばれて訪れる。
やがて夏が近づき――
やがて薔薇が顔を見せると、
駒鳥は行ってしまった。
でも泣き言は言わない
なぜなら知っているから
飛んで行ってしまっても――
海の向こうで
新しいメロディを覚えて
戻って来てくれることを。
確かなのはよりしっかりした手
より正しい地をつかんでいるのは
わたしの両手――
そして今は離れているけれど、
わたしは疑う心に言い聞かせる
それはあなたの両手。
穏やかさの増す輝きのなかで、
黄金色の増す光のなかで
わたしは理解した
かすかな疑いと恐れと、
かすかな違和感が
ここからなくなったのを。
それからは泣き言は言わない、
なぜなら知っているから
わたしの鳥は飛び去っても
遠くの木の上で
輝くメロディを覚えて
戻って来ることを。
E――。