母の誕生日にパモウナは駅で兄と会った。控えめにキスをすると、ジョニーの帰宅と誕生日を祝うために母は半ドンを取ったから、夕食時には家で三人いっしょのはずだと説明した。
「パモウニー、ミミズはつかまえた?」
パモウナはミミズの話をはぐらかそうとしたが、運のいいことにジョニーの関心はほかの庭仕事に向いていたので、機嫌は悪くならなかった。家に着くと、持ち帰った二つの包みを開けた。一つは黒ビール一本、もう一つはさくらんぼ一袋。ジョニーは妹に計画を話し、庭に連れて行った。多くを煉瓦で舗装されたフリン家の裏庭は小さく、庭を囲む塀はプライバシーを守るには低すぎるがさくらんぼのような植物が育つには高すぎた。そのくせ塀の上には恐ろしいことにガラスの破片がばらまかれていた。九輪桜の立派な販売品をちゃんと育てていたのに、どういうわけかナッチボール家の猫にめちゃくちゃにされたことがあったのだ。じめじめした土地では何も生えなかった。