はびこるのは昆虫と常緑樹の灌木だけであり、ジョニーの背丈ほどもあるdauntless灌木にはてかてかした厚い葉っぱが茂っていた。舌で千切って笛にできるあれである。パモウナはジョニーにやり方を教え、二人は夕方のサイレンが鳴って母の帰宅が近づくころまで必死で頑張った。急いで台所に行くとパモウナはテーブル・クロスを広げて食器を揃えた。ジョニーはフォークとヘアピンを使って苦労して栓を抜いたあとで、ロンドンから持ってきた黒ビールを目立つように真ん中においた。この素晴らしい飲み物の広告欄に書かれた数々の宣伝文句に感銘を受けた。それから二人は母に会いに走り、三人そろってたいへんな騒ぎになった。フリン夫人はけったいなテーブルの飾りにすぐ気づき、パモウナがグラスに酒を注ぐよう呼びかけた。ジョニーは厳かにグラスを手渡し、こう言った。