翻訳連載ブログ
 「ロングマール翻訳書房」より、翻訳連載blog

『ファンタスマゴリア』第三の4 ルイス・キャロル Phantasmagoria--Lewis Carroll

興味深げに見回してから、
「なんてこったい!」とつぶやくと
すぐに批評の続きを始め――
「あなたの部屋は勝手が悪い。
居心地も悪くゆとりなし。


「あんな小さい窓ならきっと、
夕陽の射すのが関の山――」
「だけどいいかい」僕がさえぎる。
「設置したのはあのラスキンを
信頼している建築家!」


「何者なのか、どこぞの誰を【誰であろうと、どこぞの誰を
信頼するのか存じません!【信頼しようと存じません!
どんな決まりによるものであれ、
見たこともない最低仕事、【生霊暮らししている中で】
生霊人生 初のこと。【生霊になって初のこと。】【見たことないよなヘボ仕事。】


「こいつは旨い葉巻ですねえ!
一箱でいくらするんです?」
僕はうなった。「どうでもいいさ!【僕はうなった。「気にするもんか!
いつのまにやら従兄弟みたいに
馴れ馴れしいにもほどがある!


「{我慢するのも}もう限界だ、【{我慢するのも}もうこれまでだ、
この際はっきり言っとこう」【この際はっきり伝えるよ」
「お互い偉くなったもんです!」【ずいぶん楽しくなりました!】【とても楽しくなっていたのに!」】
(ワインボトルを手に持ちながら)
「すぐさま用意を始めるよ!」


その時やつが狙いをつけて、【その時やつがここぞとばかり、】
元気に叫んだ「よし行こう!」
僕がそいつを避けようとした【僕はなんとか避けたかったが、】
途端に鼻の真ん真ん中に、
どういうわけやら大当たり。【どうしたわけやら大当たり。】


ほとんど何も思い出せない
覚えているのは途中までだけ、【覚えているのはこんなことだけ、】
床に座って繰り返してた
「二ぃたす五ぉは、四なんだけど、
五ぉたす二ぃだと、六なのだ」


経験したり、空想すらも【経験したり、夢想したりも】
しなかったような時が経ち。【したことないよな時が経ち】【なかったような
わかってるのは、気がついたとき、
置きっぱなしのランプが弱火――【放置ランプが微かに燃えて――】【隅のランプが微かに燃えて――】【置きっぱなしのランプがぽつり――】
炎がだんだん弱くなる――


湧き出る霧の向こうでやつが
微苦笑するのが見えるよう。
気づいてみれば、僕はあいつの【気づいてみれば、子どもみたいに】
一期について、子どもみたいに【伝記について、子どもみたいに】【一生涯を、子どもみたいに】【僕はあいつの一生涯に】
レッスン授業を受けていた。【ついての授業を受けていた。】
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東 照《あずま・てる》(wilderたむ改め)
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